Saga&Edda邦語文献リスト

(研究書・歴史資料/50音順)

おすすめ度の見方
★☆☆☆☆・・・要注意/ひまならおすすめ
★★☆☆☆・・・入門/ふつうにおすすめ
★★★☆☆・・・基本/おすすめ
★★★★☆・・・資料/かなりおすすめ
★★★★★・・・必読/ものすごくおすすめ

?マーク付きは古代中世の北欧文学・歴史の文献ではありませんが、参考になる関連図書です。

入手難易度の見方
★☆☆☆☆・・・入手容易
★★☆☆☆・・・運がよければ新刊書店で入手可能
★★★☆☆・・・書店注文・取り寄せで入手可能
★★★★☆・・・絶版につき入手困難。古書店でのみ入手可能
★★★★★・・・絶版につき入手困難、プレミア付き

入手難易度は2002年9月現在のものです。なお、社会思想社の本(教養文庫含む)は出版社倒産の為、今後入手難化が予想されます。
価格は版によって、また古書の場合は店舗によって異なってきますのでご注意ください。


アイスランド・サガ 血讐の記号論 価格:\5,000.-(第1刷)
著者:J.L.バイヨック
出版社:東海大学出版会
単行本
訳者:柴田忠作
ISBN4-486-01408-1
サイズ:21×15cm
1997年初版
おすすめ度:★★★☆☆
入手難易度:★★★☆☆
内容:「血讐」というゲルマン社会特有の制度を通してサガの分析を行った、歴史研究書です。


ヴィジュアル版 世界の神話百科:ギリシア・ローマ/ケルト/北欧 価格:\4,800.-
著者:アーサー・コットレル
出版社:原書房
単行本
訳者:松村一男/蔵持不三也/米原まり子
ISBN4-562-03249-9
サイズ:21×15cm
1999年初版
おすすめ度:★☆☆☆☆
入手難易度:★★☆☆☆
内容:神話資料としては正確とは言いがたい点もあり薦められませんが、神話を題材とした美術作品のカラー写真が多く収録されていて、画集としては良いできであると思われます。


ヴァイキング・サガ 価格:\3,000.-(新装版第1版)
著者:ルードルフ・プェルトナー
出版社:法政大学出版局
単行本
訳者:木村寿夫
ISBN4-588-02182-6
サイズ:19×13cm
1981年初版/1997年新装版第1版
おすすめ度:★★★☆☆
入手難易度:★★☆☆☆
内容:歴史研究書です。ヴァイキングの歴史、生活様式などについて詳しい。


エッダとサガ 北欧古典への案内 価格:\1,030.-(第11刷)
著者:谷口幸男
出版社:新潮社新潮選書
ISBN4-10-600182-9
サイズ:19×13cm
1976年初版
おすすめ度:★★★☆☆
入手難易度:★★★★☆
内容:北欧古典文学の入門書としておすすめ。エッダや主要なサガ28編の梗概が読めます。


ゲルマーニア 価格:\600.-
著者:タキトゥス
出版社:岩波書店 岩波文庫
文庫本
訳者:泉井久之介
ISBN4-00-334081-7
1979年改訳第1刷
おすすめ度:★★★★☆
入手難易度:★☆☆☆☆
内容:古代ローマの歴史家タキトゥスによる、古代ゲルマン民族に関する諸記録。ローマの頽廃に対するアンチテーゼとして幾分理想化されているきらいはありますが、ゲルマン民族が自分たち自身の手で歴史を残せるようになる以前の、彼らについての貴重な資料となっています。


ゲルマン神話 〜ニーベルンゲンからリルケまで 価格:\800.-(当時) \1,800.-(古本屋価格)
著者:吉村貞司
出版社:読売新聞社
単行本
昭和47年初版
おすすめ度:★★★★★
入手難易度:★★★★☆
内容:タイトルどおり、史実から英雄伝説の発生、その伝播、変化を語る本。英雄伝説が好きな人必読。ただし古いため、発見は困難。〔投稿フォームより〕


ゲルマン人の神々 価格:\2,266.-(初版第1刷)
著者:ジョルジュ・デュメジル
出版社:国文社
単行本
訳者:松村一男
ISBN4-7720-0387-8
サイズ:19×13cm
1993年初版
おすすめ度:★★★★☆
入手難易度:★★☆☆☆
内容:インド・ヨーロッパ語族の諸神話との比較を通して、北欧神話の体系の構造分析をしています。


ゲルマンの民俗 価格:\3,500.-
著者:谷口 幸男
出版社:渓水社
単行本・箱入
ISBN4-87440-176-7
サイズ:21×15cm
1987年初版
おすすめ度:★★★★☆
入手難易度:★★★☆☆
内容:猛々しいヴァイキングであると同時に、優れた詩人であったノルマンの実像を見る事ができます。彼らの生死観・刑罰観も詳しくまとめてあります。


古代北欧の宗教と神話 価格:\2,800.-
フォルケ・ストレム
訳者:菅原邦城
出版社:人文書院
1982年初版
おすすめ度:★★★★☆
入手難易度:★★★★☆
内容:神話と言うよりは宗教の本。北欧の人が書いたらしい。ヴァイキング時代だけでなく、石器時代からキリスト教への移行までが書かれていてよさげ。入手しやすさは、図書館で発見したため不明。〔投稿フォームより〕


サガから歴史へ社会形成とその物語 価格:\3,090.-(第1刷)
著者:熊野聰 
出版社:東海大学出版会
単行本
ISBN4-486-01291-7
サイズ:20×15cm
1994年初版
おすすめ度★★★☆☆
入手難易度:★★★☆☆
内容:アイスランドにおける土地所有、奴隷制度などの法・社会形成についての歴史研究書です。


ジークフリート伝説 ワーグナー「指輪」の源流 NEW!!
価格:\1,000.-
著者:石川 栄作
出版社:講談社講談社学術文庫
ISBN4-06-159687-X 2004年初版
おすすめ度:★★☆☆☆
入手難易度:★☆☆☆☆
内容:エッダの中のニーベルンゲン伝説から、シドレクス・サガ、ヴォルスンガ・サガなど伝説を構成する様々な軸を一通りなぞった入門書。浅く広く、要点を抑えて周ったという感じの本です。〔投稿フォームより〕



神話学入門
著者:ステブリン=カメンスキー 
出版社:東海大学出版会
単行本
訳者:菅原邦城・坂内徳明
1980年初版
おすすめ度:★★★★★
入手難易度:★★★☆☆
内容:スノリのエッダ抄訳が収録されています。『詩語法』の読める数少ない邦訳本のひとつです。


スウェーデン中世社会の研究 法典にみえる北欧社会 価格:\8,300.-
著者:伏島正義
出版社:刀水書房
単行本・箱入
ISBN4-88708-223-1
サイズ:21×11cm
1998年初版
おすすめ度:★★★★☆?
入手難易度:★★★☆☆
内容:ゲルマン法の研究書です。中世スウェーデンにおける自力救済慣行や土地所有についての論文がおさめられています。。


生と死の北欧神話 価格:\2,400.-(初版)
著者:水野知昭
出版社:松柏社
単行本
ISBN4-7754-0013-4
サイズ:19×13cm
2002年6月初版
おすすめ度:★★★☆☆
入手難易度:★★★☆☆
内容:北欧神話における生と死の循環原理をテーマに、グルヴェイグ殺害やイドゥン略奪、ロキのパフォーマンスの意味やバルドル殺害などをエキサイティングに分析。エッダの神話を一通り読んだ方には、是非一読をお薦めしたい。


世界各国史21 北欧史 価格:\3,500.-
編者:百瀬宏/熊野聰/村井誠人
出版社:山川出版社
1998年初版
おすすめ度:★★★★☆
入手難易度:★☆☆☆☆
内容:北欧諸国の歴史と地理の基本を網羅した本。黎明期から近代まで一通り。自然地図、ヴァイキングの活動年表、ノルウェー・スウェーデン・デンマーク各王家の家系図などもあります。〔投稿フォームより〕


世界宗教史3 ゴータマ・ブッダからキリスト教の興隆まで(上) 価格:\1,400.-(第1刷)
著者:ミルチア・エリアーデ
出版社:筑摩書房ちくま文庫
文庫本
訳者:島田裕巳
ISBN4-480-08563-7
2000年初版
おすすめ度:★★★★☆
入手難易度:★★☆☆☆
内容:20世紀最大の宗教学者のひとり、エリアーデの世界宗教史の中の1冊です。本書では古代中国の宗教、バラモン教・ヒンドゥー教、仏教、ローマ、ケルト、ゲルマン等の宗教について扱われています。


デュメジル・コレクション2『ゲルマン人の神話と神々』『セルウィウスとフォルトゥナ』 価格:\1,600.-(第1刷)
著者:ジョルジュ・デュメジル
出版社:筑摩書房ちくま文庫
文庫本
編者:丸山静/前田耕作
訳者:松村一男/高橋秀雄/伊藤忠夫
ISBN4-480-08647-1
2001年初版
おすすめ度:★★★☆☆
入手難易度:★★☆☆☆
内容:1939年に出版され、政治(ナチズム)とのかかわりについて批判と論争を巻き起こした『ゲルマン人の神話と神々』を収録。デュメジルは後年、これに代わるものとして、『ゲルマン人の神々』(国文社から邦訳が出ています)を上梓しました。読み比べてみるのも面白いかもしれません。


デュメジル・コレクション4『神話から物語へ』『戦士の幸と不幸』 価格:\1,700.-(第1刷)
著者:ジョルジュ・デュメジル
出版社:筑摩書房ちくま文庫
文庫本
編者:丸山静/前田耕作
訳者:高橋秀雄/伊藤忠夫
ISBN4-480-08649-8
2001年初版
おすすめ度:★★★☆☆
入手難易度:★★☆☆☆
内容:『神話から物語へ』は、サクソ・グラマティクス『デンマーク人の事績』の第1書第2部『ハディングスのサガ』に関する論文です。サクソが神話内のモチーフを、いかに物語への翻案をしたかについて分析しています。


トリックスター 価格:\2,800.-(18刷)
著者:ポール・ラディン/カール・ケレーニィ/
カール・グルタフ・ユング
出版社:晶文社 単行本
訳者:河合隼雄
ISBN4-7949-2339-2
サイズ:21×15cm
1974年初版
おすすめ度:★★★☆☆?
入手難易度:★★★☆☆
内容:ネイティブアメリカンの神話についての心理学・神話学の研究書です。北欧のトリックスターと呼ばれるロキを念頭に置いて読むと興味深いです。山口昌夫先生が一時期、トリックスターを良く取り上げておられたので、あわせて読んでみられることをお勧めします。


日本神話の思想 スサノヲ論 価格:\3,000.-(新装版第2刷)
著者:河合隼雄/湯浅泰雄/吉田敦彦
出版社:ミネルヴァ書房
21世紀ライブラリー(29)
ISBN4-632-02672-8
サイズ:19×13cm
1983年初版
おすすめ度:★★★☆☆?
入手難易度:★★★☆☆
内容:日本神話の神スサノヲについての比較神話学の研究書です。ギリシャ、ネイティブアメリカンの神話と並んで、北欧神話との比較もされています。


北欧神話 価格:\2,400.-(第3刷)
著者:エリス・デヴィットソン
出版社:青土社
単行本
ISBN-7917-5191-4
サイズ:19×13cm
1992年初版
おすすめ度:★★★☆☆
入手難易度:★★☆☆☆
内容:神話の研究書です。神話を考古学的に考証しています。武具、装身具など出土品の写真も豊富。


北欧神話と伝説 価格:\1,400.-(当時)
著者:グレンベック
出版社:新潮社
訳者:山室静
昭和46年初版
おすすめ度:★★★★★
入手難易度:★★★★☆
内容:こちらは、サガが主力。同じ新潮社の「エッダ 古代北欧歌謡集」と2冊そろえると基本はほぼカンペキです。〔投稿フォームより〕


北欧神話の世界 ―神々の死と復活― 価格:\2,400.-
著者:アクセル・オルリック
出版社:青土社
訳者: 尾崎和彦
ISBN4−7917−6065−4
四六版
2003年初版
おすすめ度:★★★★★
入手難易度:★☆☆☆☆
内容:北欧神話の真髄は何といっても通例「神々の黄昏」と翻訳される「ラグナロク」の事象をめぐる壮大なドラマにある。本来は「神々の最後の運命・死」を意味するこの概念は、現代にまで通じる北欧人の世界観の最深の基底を極めてラディカルな仕方で告知するタームでもある。そして北欧のみならずヨーロッパを代表するデンマークの神話学者アクセル・オルリックが、ケルト民族における同種の表象との対比をも試みるという斬新な比較民俗学的視点から、このターム・概念の抱懐する意味の徹底的解明を試みたのが、北欧神話研究史上古典的名著として名高い本書である.また翻訳はデンマーク語原典からの厳正な訳である。〔投稿フォームより〕


北欧文学の世界 価格:\2,400.-
著者:山室 静
出版社:東海大学出版会
単行本
サイズ:A5版
おすすめ度:★★★☆☆
入手難易度:★★★☆☆
内容: 題名のとおり、北欧文学の歴史を解説した本です。無論エッダも含まれており、北欧神話の神々の概要などが入っています。因みに、これよりも前に同名の本が弘文堂から出ています。内容も同じですが、こちらのほうには付属としてサガが三本収録されています。〔投稿フォームより〕


巫女の予言 価格(税込):\5,665.-(初版第1刷)
著者:シーグルズル・ノルダル
出版社:東海大学出版会
訳者:菅原 邦城
ISBN4-486-01225-9
サイズ:21×15cm
1993年初版
おすすめ度:★★★★☆
入手難易度:★★★☆☆
内容:古エッダ『巫女の予言』のテキストと解説です。


ルーン文字(大英博物館双書 失われた文字を読む・7) 価格(税込):\1,600.-
著者:レイ・ページ
出版社:學藝書林
訳者:菅原 邦城
ISBN4-875170173
サイズ:21cm
1996年初版
おすすめ度:★★☆☆☆
入手難易度:★☆☆☆☆
内容:おそらく日本で唯一、簡単に手に入るルーン文字の本。大英博物館の所蔵品を中心に紹介したシリーズの一冊で、ルーン文字の実際の使用例が豊富。オカルト的な味方を一切抜いた、実際のところが分る本なので、「ルーン文字って何?」と思っている人におすすめしたい。〔投稿フォームより〕


ヨーロッパの祭りと伝承 価格:\1,000.-
著者:植田重雄
出版社:講談社講談社学術文庫
ISBN4-06-159371-4 1999年初版
おすすめ度:★★☆☆☆?
入手難易度:★★☆☆☆
内容:1年間を通して、ヨーロッパの祭祀行事とその背景を紹介。北欧の風習にもしばしば触れてある、興味深い一冊



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